ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

追悼・松方弘樹さん~「仁義なき戦い」への助走

松方弘樹さんが亡くなりました。非常に残念です。時代劇、任侠もの、実録路線……数々の映画で活躍され、そして、プロデューサーとして自ら資金を集めて映画を製作されたり、「OKITE やくざの詩」(2003年)というご自身で監督された作品もあり、映画への情熱を持ち続けておられました。
新聞などではやはり“「仁義なき戦い」シリーズ(1973~1974 深作欣二監督)などで活躍の……”と書かれています。1作目の坂井鉄也を演じた松方さん、山守親分の家に乗り込み、「神輿が勝手に歩けるというんなら歩いてみいや!」とクーデターを起こすシーン、有名な文太さんとのやり取り、「……夜ひとりで飲んでるとつくづく極道が嫌になって足洗ちゃろうと思うんだが……」のシーン、薄いブルーのサングラスの松方さんが超絶にカッコよかった!
「仁義なき戦い・頂上作戦」(1974 深作欣二監督)では肺を病んでいるためドス黒い顔にメークし、「仁義なき戦い・完結篇」(1974 深作欣二監督)では壮年ヤクザ役のため、目の下に朱でたるみを入れる(すぐ流れてしまうのでワンカットごとに書き入れたそうです)など、工夫して異なる3役を演じ分けました。ある意味、シリーズの最大の功労者かもしれません。
深作監督が松方さんを初めて起用したのは、「恐喝こそわが人生」(1968 深作欣二監督)で、恐喝を繰り返しチンピラからのし上がっていくグループのリーダーを松方さんが生き生きと演じています。深作監督は「893愚連隊」(1966 中島貞夫監督)WS000969_R
での松方さんの印象が強く残っていて注目していたそうです。「粋がったらあかん。ネチョネチョ生きるこっちゃ」という台詞で有名なこの映画は、中島監督が「それまでの任侠映画の基本構造、親分子分の縦の関係を軸にした義理人情の世界」に苛立ちを覚え撮ったという作品で、古い任侠映画の枠を破った点で「仁義なき戦い」などの遠い先駆といえます。
松方さんも、剣豪大スターの近衛十四郎さんの息子として東映に入社、市川右太衛門さんの息子・北大路欣也さんと東映城のプリンスとして売り出されましたが、なかなか決定打がなく、「時代劇をやってる中で色のいちばんない方だった」と岡田茂さんが推して、現代劇で使ってみたらどうかと主演になったそうですから、当時の東映の定型化された路線でくすぶっていた中島監督と松方さんがいいタイミングで出会ったのです。松方さんはそれまでの時代劇などの型にハマったような演技から伸び伸びとチンピラ役を演じ、ターニング・ポイントになりました。
深作監督も、「893愚連隊」、「恐喝こそわが人生」の二つの役が、「仁義なき戦い」で実在した人物に扮し精一杯背伸びをし自分の貫禄も意識しながら生きた男の姿に繋がっていると語っています。   (ジャッピー!編集長)
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ロバート・レッドフォードが認めた才能

Go プログラム1表紙

Goプログラム キャスト

Go プログラム イラスト

Goプログラム マップ

Go  プログラム2

」Goプログラム 裏表紙

「Go!」 は、いい映画でした! 一目惚れした年上の女のために東京から長崎までピザを届けるという若さゆえの暴挙、内角高めにズバッとストレートという感じの青春ロードムービー。主演の高田宏太郎さんががむしゃらに突っ走る役柄にピッタリ、モデル出身とあって体は大きいんだけど、ちょっと弱気でシャイなところも体現していて良かったです。高田さん演じる康助がジャイロでひた走る途上で出会うのが山崎努さんで、ハーレーダビッドソンに乗って絶妙のタイミングで現れるのが実にカッコイイ! 同年公開の「GO」(2001 行定勲監督)の方にも山崎さんは出演(窪塚洋介さんの父親役)されていて、若者にとって守護神のような大人という感じが共通していて、どこかの名画座で山崎努特集をやったら「GO」「Go!」の二本立てを推したいですね。
この「Go!」は、サンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞したのですが、NHKとともにこの賞を主宰するサンダンス・インスティテュートの創始者がロバート・レッドフォードさんなのです。1980年に、アメリカ映画界で将来を嘱望される若いアーティストたちの育成と発展を目的とし設立された非営利組織で、演劇界や映画界をリードするベテランの指導を受けられる研修プログラムを実施しています。また、ユタ州でサンダンス映画祭を実施し、ここから多くの新たな才能や作品が巣立っているのです。歴代の受賞作には、コーエン兄弟の「ブラッド・シンプル」(1985)、「ウェルカム・ドールハウス」(1996 トッド・ソロンズ監督)、「フルートベール駅で」(2013 ライアン・クーグラー監督)や「セッション」(2014 デミアン・チャゼル監督)など日本でも話題になった作品も多いのです。
今、手元に「Go!」のパンフレットがあるのですが、その中にもサンダンス・NHK国際映像作家賞の審査員であるジョン・ランディス監督(「ブルース・ブラザース」や「狼男アメリカン」で有名)が「若い苦悩を描いたロード・ムービー。珍道中に加えて、謎のハーレー男のキャラクターは極めて魅力的。監督の過去の映像作品が持つロックンロール調の姿勢がとても気に入った。」と賛辞を寄せています。こうして、若い世代を応援し、映画界の後継者を育てようとするレッドフォードさんには敬服です。ちなみに「サンダンス・インスティテュート」というネーミングは、名作「明日に向って撃て!」(1969 ジョージ・ロイ・ヒル監督)でレッドフォードさんが演じたサンダンス・キッドからとっています。
「Go!」のパンフはノートを模したもので、「汚し」までほどこされた凝ったデザインです。そして、中面には見開きにハピイさんのイラストがドーンと! あ、「よくやった がんばった」との言葉と共に小泉純一郎さんのイラストも!そんな時代だったのですね。    (ジャッピー!編集長)
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pizza ア Go Go

go ポスター
  近頃、Goといえばポケモンとなりますが、15年ほど前にGOといえば東映映画の窪塚洋介さんの主演映画の題名です。
 さらには、まったく同時期に日活もほぼ同じ題名のロードムービーを封切りました。
「Go!」(矢崎充彦監督)です。Oが小文字でエクスクラメーショオンマーク がつくぐらいの違いです。
ポスターはわたくしが描きました。
てなわけで、身びいきではありませんが、隠れた佳作です。
ピザーラでバイトする高校生(高田宏太郎さん主演)が九州へ帰郷した憧れの年上の女性(片思い)にピザを
配達用のバイク(ジャイロ)で届けるというちょい無謀な道中記です。
カラッとして後味よく楽しめます。脇役陣が山崎勉さんや美保純さん、光石研さん、寺田農さんそして元祖ロードムービーの雄 渡辺裕之と破格の豪華さです。
NHKも出資しており(三田佳子さんのご主人がプロデューサー)、サンダンス映画祭映像作家賞も授与しております。
 ピザをかじりながら御覧あれ。チーズが伸びてゆきます。
                      (ハピイ氏橋)

 

 
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「大統領の陰謀」から40年目のレッドフォード

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ついにトランプ大統領が誕生してしまいました。選挙戦での暴言はある意味パフォーマンスで、いざ大統領になったら、少しはまともになるのではないかという意見がありましたが、昨日、就任式の模様を見る限り、やはりトランプはトランプでした。「品がない」とか、そういうレベルではなく、他国、他民族のせいでアメリカがいかに利益を奪われているか、アメリカより強い軍事力を持つ国があってはならない……など、全世界に対して、ナショナリズムをアジっている姿、まるでヒトラーの演説のようで、本当に怖くなりました。過激な保護主義が行き着くところは、戦争……本当に歴史が繰り返されそうな雰囲気になってきました。
大統領というと、かつて「大統領の陰謀」(1976 アラン・J・パクラ監督)という映画がありました。ニクソン大統領が盗聴をしていたという、ウォーターゲート事件を追及する新聞記者の活躍を描いた作品でした。この映画でダスティン・ホフマンさんと共演したロバート・レッドフォードさんがあれから40年経ってogp
という映画にも出ています。こちらも実話に基づいていて、ブッシュ(ジュニアの方)大統領が軍歴詐称をしていたという疑惑をつかんだCBSの報道番組チームの奮闘を描いています。疑惑のウラをとろうと、証言者を探し、あと一歩のところまで迫りますが、権力の厚い壁に阻まれてしまいます。レッドフォードさんは、有名なアンカーマン、ダン・ラザー氏の役で、チームの若手に「質問することを恐れるな。質問できなくなったらこの国はおしまいだ」という言葉を言うシーンが印象的でした。
先日の初記者会見でも、トランプ氏は自分に不利なことを報道したCNNやバズフィードの記者の質問に対して、「お前の社の質問には応えない! 黙れ!」と恫喝しているのを観て、「ニュースの真相」のこのセリフを思い出しました。まさにトランプ氏は自分で自由の国「アメリカ」を末期的状態に追い込んでいるようです。日本でも、権力がテレビの報道に圧力をかけているような事態があると最近も言われていました。
就任したばかりですが、トランプ氏は叩けばいろんなことが出てくると言われていますね。それこそ、CBSが追及しようとしたロシアが握っているトランプの情報とか。何かしらトランプ大統領のスキャンダルが明らかになってジャーナリズムとの対立となったら、映画化して、またレッドフォードさんに出演してもらって「レッドフォードのアンチ大統領」3部作としてほしいですね。     (ジャッピー!編集長)

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アングラ喫茶のカーナビーツ

カーナビーツといえば、「好きさ 好きさ 好きさ」(ゾンビーズのカヴァーです)でアイ高野さんが、♪お前のすべてを~ と唄いながらスティックを観客の方へ向けるキメのポーズが何といってもインパクトがありました。ドラムスでヴォーカル、ドン・ヘンリーより早かった? アイ高野さんは当時16歳という若さで人気がありました。
カーナビーツには、スパイダースやテンプターズのように主演映画はありませんでしたが、演奏シーンが見られる映画があります。「ある女子高校医の記録・妊娠」(1968 弓削太郎監督)です。02hastu2
この当時は日本映画界全体が斜陽期でした。1964年の東京オリンピックで一挙に普及したテレビの隆盛が一因ですから、各映画会社はテレビで観れないものということで、次第にエログロ要素を取り入れていきます。特に経営不振の大映は若い女優を起用してこういった路線を推し進めます。この「ある女子高校医の記録・妊娠」もそんな流れの中で作られた一本です。
家出した女子高生の行方を追って、女子高校の校医がその子の日記を見てあちこちに調査に出掛ける……という追跡ものという感じの作りです。校医を演じる早川保さんが真面目そうなキャラクターなのと、女子高生に対して性病や薬物中毒の怖さを教えるシーンとかあって、ただのエロ映画じゃないぞという大手映画会社の矜持が見られますが、もはやエクスキューズとしか見えません。校医が探る女子高生の生態(性態?)は、「40%が非処女」とか、ノーパンでモンローのように地下鉄の通風孔の上に立ってスリルを味わったり、睡眠薬を飲んで乱交や同性愛に耽ったり……といくらラブ&ピース、ハレンチの時代といっても、だいぶ刺激を「盛ってる」作りになっています。
これは南美川洋子さんのデビュー作であり、彼女の清楚さがクラス委員で優等生という役にピッタリなだけに、実は乱れた女子高生グループの陰のボスだったという展開(のちの「愛と誠」の高原由紀みたいだ)に効いてます。のちに大映のセックス路線のシンボルとなる渥美マリさんはこの作品では脇役で、ノーパンでハレンチ遊びをする三人組のひとりを演じていました。この「ある女子高生医の記録」はシリーズ化、「ある女子高校医の記録・初体験」(1968 帯盛迪彦監督)「ある女子高校医の記録・失神」(1969 弓削太郎監督)「ある女子高校医の記録・続・妊娠」」(1969 帯盛迪彦監督)と続き、南美川洋子さんは全4作に主演されました。
カーナビーツは、女子高生たちの溜まり場になっているアングラ喫茶(!)で演奏するバンドとして登場します。そして、もうひとつ、レンジャーズというグループ・サウンズも出てきますが、彼らの演奏する「赤く赤くハートが」という曲がすごい! 脳内にマッハで直撃、こびりついて離れません!    (ジャッピー!編集長)
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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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